フルギ、ハジメマシタ

服屋に限った話ではないと思いますが、前例踏襲型の考え方で長年続けてしまうと、どうしても惰性に流され、柔軟性が失われてしまいます。

「不変」といえば聞こえはよいものの、「変わらない」のと「変われない」には大きな隔たりがあるわけです。

逆説的な話、本質的な部分を変えずに守り通すには、変わるべきところは変わらねばなりません。

近年の出張ユーフォニカ(2月の大阪も宜しくお願いします!)はまさにそのための試みであり、そしてそこで立ち止まって発想が糊着してしまわぬよう、さらに新しい分野にチャレンジしていく必要を感じます。

というわけで、12年目を迎えようとするいま、古着にもトライすることにしました。
言を俟たず、古物商許可は取得済みです。

もちろん、古着ブームが加熱、飽和しきって下り坂にあることは重々承知しています。

すでに成功事例のあることをいまさら踏襲するのは、それこそ発想の糊着でしょう。

ですので、新品の衣料販売という軸はそのままに、新品ではなかなかできないスパイス的、アクセント的なセレクションに留めながら、よそはよそ、うちはうち、として段階的に当店としてのスタイルを構築していければと考えています。

まずはコートを中心に何点か取り揃えました。
価格帯は概ね1~2万円程度です。

当店で販売経験のあるブランドもあれば、papasのように古着だからこそチャレンジできるブランドもチラホラと。

また、ひとまず一足のみですが、革靴もございます。

着用回数はそれほど多くありません。

ちなみに、どう見てもQUILPデザインでありながら、中敷きが製造元(Tricker’s)のものという珍品です。

サイズは7H(約26.5cm)、価格は5万円となります。

そして、こちらも一点のみですがヴィンテージもご用意。


おそらくは1930~40年代ごろに製造された、L.L.Beanのブランケットパーカです。

ポケットはオリジナルに近い状態でリペア済みで、生地や

ボタンのダメージはほぼなく、

フロント、

フードともに

TALONジップのコンディションもひじょうに良好で、100年近く前の服には見えません。

ヴィンテージ云々を殊更に喧伝せずとも、純粋に魅力に溢れた一着です。

サイズは概ねM~Lくらいの感じで、合う人は多いと思われます。

こちらは30万円です。

以上、すべて店頭限定でのみの販売とさせていただきます。

特性上、商品はここで紹介したものだけでなく不規則的に入れ替わりますので、店頭にお越しの際は是非チェックしてみてください。

夢色チェイサー ~ KIMURA/ color nep canvas coat

シャツ専業ではないはずのにシャツしか作らない謎ブランド、だったのも今は昔。

コートも大きな軸として年々評価の高まるKIMURAから、新春の第一便が届いています。

シングルブレストのハーフ丈に


ダブルブレストのロング丈、


冬枯れの灰色から湧き出す色彩の季節を予感させる、美麗なカラーネップが散りばめられたコットンウールのキャンバス生地を用いたコートです。

実はこの生地、本来はバッグ用だそうで、見た目以上にしっかりとした厚みと密度を備えています。

一枚仕立てでもじゅうぶんな剛性があり、春本番を待たずとも外套としてじゅうぶんに活躍してくれるはず。

ご想像どおりそんな生地につき生機のままだと硬いのですが、製品洗いが施され、程よい柔らかさになっていますので、着心地の面ではご安心を。

コート自体を見てみますと、まずはハーフコート、KIMURAにしてはかなり外連味を控えたデザインで、実にシンプル、オーソドックスです。

しかし襟の大きさや形、細部のあしらいや着用時の立体的なシルエットなどにはやはりKIMURA独特の魅力があり、ただの「良質なコート」の枠には収まりません。

そしてこのシンプルなデザインこそが生地の魅力を最大限に引き出していることに気づかされます。

ボタンも艶めいた水牛の角製を採用、生地と見事な調和を見せてくれます。

一方のロングコートも、ハーフコート同様にKIMURAにしては抑制され、それでいてKIMURAらしいデザイン。

ポケットなどに欧州の旧いアトリエコートを彷彿させながらも、

ふんわりと曲線を描くダブルブレストの開きや全体の流線美は明確にKIMURAです。

こちらはピンカール式のナットボタンを採用し、旧き時代への聯想をより強く喚起させます。

さて、ハーフコート、ロングコートともにサイズ3を一着ずつのみのご用意となります。

「え?たったそれだけ?」というお声もごもっとも。

実は先述の生地の特性ゆえ、縫製が異様に難しいそうで、木村さん自身がコリャ複数枚数の生産は不可能ダワイと断念したのです。

つきまして、今後の増産も叶わず、ほんとうにそれぞれ一点限りのきわめて希少なコートとなっていまいました。

概ね、身長170~175cmくらいの方に適したサイズ感です。
我こそはと思われた方は、是非お早めにお試しを。

オンラインストアはこちらです→ half coat/ double breasted pincurl long coat

GO WEST! ~ あなたの街のユーフォニカ(大阪篇・2) 

久しぶりに、県外にて出張ユーフォニカを開催します。

いままではどんどん新しい土地へ、というスタンスでしたが、すでに関西東北四国東海北陸甲信越、そして地元横浜と各地を巡ることができ、そして3年目に突入するということもあって、一度行った場所へ再訪するのも乙ではないかと思うようになりました。

というわけで、記念すべき第一回の開催地・大阪へ再びお邪魔します。

会期は
2026/2/7(土)~8(日)
の2日間、

出店時間は下記の通りとなります。
2/7(土) 12:00-19:00
2/8(日) 12:00-18:00

会場は前回と同じく、心斎橋のLEGAREさんです(店内写真は前回開催時の様子)。

〒542-0081
大阪府大阪市中央区南船場3-8-14 ACN心斎橋Garden 2F

ふだんは予約制のプライベートサロンとして使われている場所で、外から様子の見えないビルの2階ですが、会期中は予約制ではありませんので、どうぞお気軽にお越しください。

ちなみに、写真ではシャッターが降りている1階には、LEGAREさんと経営母体を同じくする現代アートギャラリーi GALLERYが入っています。

お支払いにつきましては、
クレジットカード(一括払い)
または
キャッシュレス決済(Paypay/ メルペイ/ d払い/ au pay)
のみの対応となりますこと、予めご了承願います。

また、出張店につき、プレゼント包装は承っておらず、お渡しも紙袋のみの簡易的な形とさせていただきます。こちらもご容赦ください。

商品は、一部冬物もお持ちしますが、基本的には春物が中心です。
なるべく大阪で現在取扱店のないブランドやアイテムを中心に、品物を厳選していきます。

メンズ、レディースともにご用意しますので、女性の方もご来場くださいませ。

また、たとえば会場で実物を見てみたい、などご要望をいただければ、どんな商品でもお持ちします。
そうしたご希望がございましたら、できれば2/1までにご連絡ください。

なお、このイベントに際し、事前準備も必要なため、2/6~8の3日は仲町台の店舗と通販の出荷業務はお休みとさせていただきます(通販のご注文は承ります)。

大阪はじめ関西近郊にお住いの方々とまたお会いできるのを、心から楽しみにしています。
是非お気軽に遊びにいらしてください!

僕の街はコンクリートジャングル ~ ATOZ/ UCM JACKET

昨年9月のポップアップイベントも記憶に新しいATOZ。

新作サンプルとしてそこでお披露目したUCM JACKETが商品として完成し、当店の店頭にも並んでいます。


Urban City Mackinawの名の通り、森林での作業用ジャケットとして開発されたダブルマッキノー(マッキーノ)ジャケットを、現代の都市生活にあわせATOZ流に再構築した一着です。

ダブルマッキノーといえばの二重構造のヨークは、軽やかで運動性を損ねない一枚仕立てに。

曲線をつけて、機能的ながら武骨な4つの収納用ポケットに柔らかな印象を付与しました。

くわえて、左脇には手が自然に収まる位置に玉縁ポケットを設けています。

ボタンのチョイスも渋いですね。

ヴィンテージの匂いを仄めかせながらも、野暮ったい教条主義、原理主義に陥らないバランス感が見事です。

こうしたデザインの魅力のみならず、ATOZの特徴としてイベントでも鮮烈な印象を残したのが、生地。

ウールのフランネル…と思わせて、

なんと厚手のリネンキャンバスです。

その名もFAKE WOOLといいます。

18世紀ヨーロッパでは、寒さを凌ぐために農民たちはリネンの生地を起毛させ、疑似ウールとして用いていたそうです。

その智慧を借り、いまや高級素材となったリネンで、現代の技術を使い新たな価値をもったものに生まれ変わらせてしまいました。

表面の温もりある質感と裏面のリネンらしくさっぱりとした質感のギャップも面白く、

着るほどにとろみを増し、体に馴染んでいきます。

FAKEと嘯いてはいますが、いえいえこれもまた本物と称するに相応しい生地でしょう。

まだほんの少し先の話ながら、仄かに春めいてくるころあたりから、きっと本領を発揮するはずですよ。

オンラインストアはこちらです

初売りと福袋販売のおしらせ

本日をもって年内の営業は一区切りとなります。

お取引先の皆さん、お客さま方、本年もたいへんお世話になりました。
まことに有難うございます。

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さて、初売りは1/2となりまして、今回も少数ながら福袋をご用意致します。

メンズセット、レディースセットともに、中身はどれも定価にして10万円相当以上の内容を3万円にてご提供。

秋冬物中心ではありますが、たまに春夏物やバッグも入っていたり入っていなかったり。

是非、おみくじ気分でお愉しみください(もちろん「凶」なんて作ってませんよ!)。

また、一部キャリー商品を店頭限定・期間限定(だいたい1月中旬~下旬ごろまでの気まぐれ期間で)の特別価格にてご提供致しますので、こちらもご覧いただければ幸いです。
大きな声では言えませんが、ネット販売でセール販売が固く禁止され、かつ当店でも一度もお値下げしたことのない「あのブランド」も対象となっています…!

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なお、年明けの営業スケジュールは下記のとおりです。

1/2(金) 12:00-17:00
1/3(土) 12:00-18:00
1/4(日) 12:00-20:00(以降通常営業)

それでは来年もどうぞ宜しくお願い致します。

そっとおやすみ ~ beta post/ pillow packable tailored jacket

当店は今週末の日曜が年内最終営業日ですが、世間では本日が仕事納めという方が多いようですね。

今回の年末年始は土日の配置がうまく重なり長期のお休みとなりますので、帰省や旅行など、お出かけを予定されていたりするかも知れません。

そうした長時間の移動、とくに列車や飛行機などで重宝するのがエアピローです。

しかしなかには、快適性は犠牲にしたくない、とはいえ荷物は極力減らしたいのでエアピローも持っていきたくない、なんて方もいらっしゃるでしょう。

となれば、このジャケットをチョイスするのも手です。


一見するとそれほど変わったところのないジャケットに見えますが、そこはbeta post。

そのギミックは、順を追ってご覧ください。

パッドがなくやや落ちた肩、

短めの着丈にボックスシルエットで、

ドレッシーというよりはリラックスした雰囲気のジャケットです。

肘にはエルボーパッチを模したステッチが入っており、牧歌的な印象を強めています。

いい意味で格好よすぎない、絶妙なバランスですね。
旅行などに気兼ねなく着ていけそうです。

表地には、暖かく、そして皺の目立ちづらいウールの縮絨生地を、

裏地にはスポンジのような豊かな弾性をもったラッセルメッシュを採用。

さて、この裏地の肩の辺りの高さに横一直線に伸びるファスナー、

全開にして内布をひっくり返すと、ここに服自体が収まります。

要するに、パッカブル仕様というわけですね。

しかし、そのパッキング後の形が何やら怪しげです。

これは…エアピローの形ですね。

先に述べた、皺になりづらい表地とスポンジ感のある裏地が、ここで活きてきます。

端のボタンを留めれば首にも固定でき、狭い座席でも快適な眠りをもたらしてくれそうです。

考えたくありませんが、万が一列車のトラブルで車内に長時間いなくてはならなくなったとしても、このジャケットがあれば心理的にも少しばかり楽になるのではないでしょうか。

もちろん、長距離移動時のみならず、平時にも重宝するはずで、24時間寝ても覚めてもどんなときでも場面に応じた役割を果たしてくれる、八面六臂な一着ですよ。

オンラインストアはこちらです

年末年始の営業について

当店の2025年末~2026年始の営業スケジュールは下記の通りです。

12/26(金) 12:00-20:00
12/27(土) 12:00-20:00
12/28(日) 12:00-20:00(年内最終営業日)
12/29(月) 店休日
12/30(火) 店休日
12/31(水) 店休日
1/1(木) 店休日
1/2(金) 12:00-17:00
1/3(土) 12:00-18:00
1/4(日) 12:00-20:00(以降通常営業)

なお、店休期間中もオンラインストアでのご注文は可能です。
ただし出荷日が1/5以降となりますこと、何卒ご了承くださいませ。

Run & Run! 風になり走れ ~ comm.arch./ Hand Framed Shaggy Bear CD

ここ数年の傾向ではありますが、とくに今年はクリスマスイブといえどそんなムードはあまり感じられず、ただただ師走らしく年末に向かって時が駆け抜けていくのを眺めるばかり。

あれほどのビッグイベントだったのは夢か幻か、昭和から平成にかけて馴染んだ生活文化も変わりつつあるようです。

というわけで、今年ももう終わろうとしています。

『今年の漢字』は「熊」だそうで、たしかに我々人間と熊との関わりにも大きな変化を感じられた年ではありました。
さすがにまだ横浜で目撃情報はないものの、東京や神奈川でも場所によっては人里にも出現していると聞きます。

そんな今年の漢字にあやかっているわけでも、また当然予期していたわけでもありませんが、こんなカーディガンが届いています。


Shaggy Bearの名の通り、熊の体毛をイメージした、ふわっふわの一枚です。

南米アンデス3000m以上の高地に生息するアルパカの毛にウールをあわせ、補強のナイロンを入れて編み立てられています。

膨らみがあり、柔らかく毛足の長いのがアルパカの特徴。
こうした素材は毛の抜けが気になるところですが、抜けづらいものを厳選しているそうです。

敢えて裏面使いにすることで薄手のボアジャケットのような表情を出し、そのうえ一着ずつ職人の手で起毛加工を施すことで、このふっくらとした風合いが生まれました。

エアリーな風合いそのままに、兎にも角にも軽くて暖かく、ノーストレスなカーディガンです。

表の寒空の下、外套の中に仕込むも良し、部屋のなかで取り敢えずばさっと羽織るも良し。
いよいよ来たる冬本番のお伴として、どうぞお手元に。

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臨時営業のおしらせ

12/24(水)は、本来定休日ですが、12:00-18:00の時間帯で臨時営業致します。

お仕事上の都合等でふだんなかなかご来店いただけない方もいらっしゃるかと思います。
もしタイミングが合うようであれば、是非お越しください。

皆様のご来店、心よりお待ち申し上げます。

春の歌 愛と希望より前に響く ~ blanc新作パンツ受注のおしらせ

HOEDポップアップイベントの余韻も冷めやらぬなかではありますが、blancのパンツに関して、少しばかり先を見据えたお話を。

blancのパンツといえば、当店の常連さまのほとんどが所有しているくらいにユーフォニカの定番オブ定番、キングオブキングズ的な存在。

その普遍的魅力を気温の高い時期にもお愉しみいただくべく、春~梅雨時、そして初秋にぴったりなやや薄手の生地で展開を拡げることとなりました。

とはいえ、いますぐここでというわけではありません。
今日は冬至、さすがに春の提案には気が早すぎでしょう。

つきまして、春のお届け日から生産スケジュールを逆算し、本日2025/12/22から2026/1/11にかけて、先行オーダーを承ります。

今回使用するのは、60/2糸を用いて織り上げた、やや薄手の強撚ギャバジン。
色はブラックのみです。

合成繊維と見紛うほどの平滑性を備え、清潔感、清涼感に溢れています。

この生地を用いて、定番2型と新型1型、計3型のパンツをつくります。

「ブランパンツ」の通称で10年にわたり愛され続けている代表格west-pointタイプ、


「ブランパンツ3」ことdress work trousers、


そして、新型box trousers。


boxは以前展開していたone tuck trousers(通称ブランパンツ2)を何段階も軽快にしたようなイージーパンツで、

そのゆったりとしたシルエットが生み出すお気楽な穿き心地は言うまでもなく、blancならではの清潔なデザインバランスとギャバジンのクリーン風合いが「ただ楽な服」とはまるでステージの違う一本へと引き上げています。

上記3型、画像のサンプルを店頭にてご用意しておりますので、是非ご覧ください。
もちろんご試着も可能です。
とくにboxは新作ゆえ、可能であればお試しいただくことをお薦めします。

もちろん遠方のblancファンも全国各地にいらっしゃいますから、店頭だけでなく、オンラインでもオーダーを受け付けます。
ご不明点などございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

オンラインストアでの受注ページはこちら→
west-point/ dress work trousers/ box trousers